* 以前、岳滅鬼山へ登った帰り道、岳滅鬼峠から東方向への踏み跡があるのを見て、機会があれば歩いてみたいものだ、と思っていました。今回、そのコースを歩いてきましたので、レポートします。
【月日】1999.12.1(夜)~1999.12.2
【山域】英彦山(福岡県)
【メンバー】Jimny、mimimama、ヤンマー礼子
【天候】曇り
【バリハイ装備】(共同)細引き6mm×20mm、ツェルト、無線機、(個人)シュリンゲ×2本、カラビナ×2枚
【コース】多門峡登山口(8:30)~深倉林道(9:07)~岳滅鬼山登山口(9:15)~岳滅鬼峠(9:35)~岳滅鬼山東峰(10:00)~岳滅鬼山西峰(10:13/10:25)~岳滅鬼峠(11:00/11:05)~P998(11:20)~岩場(11:40)~上塚山分岐(11:50/12:00)~P1020(12:20)~P1044・猫の丸尾(13:05)~P1044・西のピーク(13:20/13:40)~篭水峠(14:05/14:15)~登山道(14:45)~鬼杉(14:50/15:40)~林道(15:55)~多門峡登山口(16:15)
前夜、雨の中、英彦山のキャンプ場の建物の軒下を借りてテントを張る。おかげで濡れずにすんだ。翌朝、曇ってはいるが雨は上がっている。車で、「しゃくなげ荘」の所から左に折れ、玉屋神社入り口の少し先まで行く。車を停め、準備をして出発する。
取り付きの木橋は朽ちていて通行止めになっている。下の川に下りて、徒渉する。しばらくは、暗い植林の中の道を歩く。深倉林道に出る。
岳滅鬼山への立派な看板が建っている。林道から右に登山道に入る。一登りで岳滅鬼峠に着く。今日は私以外は「岳滅鬼山」は初めてなので、ピークへ向う。何度かロープのある岩場を登っていく。変化があっておもしろいコースだ。「しゃくなげ」には花芽はまったく付いていない。岳滅鬼山の東峰に到着。前回寄っていなかった西峰に行く。広々とした感じのいいピークだ。
往路を戻って岳滅鬼峠に引き返す。ここからが本日のメインイベントだ。一息入れて、地図コンパスを合わせてスタートする。スズタケがうるさいものの、しっかりした踏み跡がある。いきなりの急登に喘いで、P998に着く。この先は、両側が切れ落ちていてなかなかスリリングだ。木々がなければかなり怖いところだろう。と、一安心していると、先頭のSさんから「道がなくなってるよ~」と声が聞こえる。どれどれ、と行ってみると・・・なるほど道はないけど岩場の上からロープが下がっている。「ウッソー!こんげんところば、このトラロープ1本で登れってゆうとやろか?」
ホールドはしっかりしているものの、落ちれば数十メートルは止まらない。私がトップでロープに頼らずに先に登る。ロープの支点も問題なさそうなので、後ろの女性二人(一応mimimamaさんも女性です)も、ープを持たせて登ってもらう。この岩場は、難しくはないが、危険度は高い。
我々は全員、岩登り経験者なので確保用のロープは出さなかったがこのコースに行かれる時は、細引きは必携です。 フィックスロープも、トップの人はあまりそれには頼らずに登ってチェックした方がいいでしょう。
この後も、ちょっとした岩場が何回か出てきます。展望の効くピークを過ぎて、P1020に到着。南方向にいい感じの踏み跡がある。
上塚山というピークに向う稜線のようだ。また、宿題が増えてしまった。(^_^;) P1020を過ぎ、倒木などでちょっとコースを外しそうになるが、すぐに修正できた。このあたりで、スズタケはなくなり、
背の低いクマザサに変わる。歩きやすくなってきた鞍部からグングン登り返すと、P1044に着く。ここが「猫の丸尾」と呼ばれる所のようだ。辿ってきたピークの連なりが見渡せる。ここからも赤いテープに惑わされて、コースを外しそうになるが実際の地形と地図との傾斜の違いに気づき、引き返して事なきを得た。
P1044からはグングン下って、また登り返すと正面にドーンと岩壁が立ちはだかっている。まさに、穂高の屏風岩のような形状の岩だ。スケールは本物の1/3くらいだろうか・・・・それにしても立派な岩壁だ。直下まで行ってマジマジと眺めてみた。ルート開拓された様子はない。アプローチが悪いせいだろうが、もったいない気がする。
*後日、この岩は過去開拓されていることが わかりました・・・・・
元の場所まで戻って、北西へ向う踏み後に入る。ここには、「篭水峠」と書かれた古い標識がある。あまり人が入っていない苔むした道を進む。このあたりは大きな木が多く、自然がそのまま残っている感じだ。トラバース気味に道を辿っていくと、英彦山の登山道の道標が目に入った。大南神社から鬼杉に向う途中に出たようだ。ここから、少し下ると鬼杉はすぐそこだった。
ここまで、ゆっくりできそうな場所もなかったので食事はまだだった。3時になって、遅い昼食となった。食後、すぐ下の林道に下り、林道を歩いて車のところに戻る。帰り道、深倉林道を車で走り、山旅人さんのレポートにあった「障子ケ岳」の入り口を見たり、深倉峡の度迫力のしめ縄に唖然としたり・・・なにかと、おまけの多い山行でした。
・・・・おわり。